リャマくん アルゼンチン編
ブエノスアイレスでの音楽との出会い
リャマくんとフラミンゴちゃんは、サンティアゴでの演奏を終えた後、新たな冒険を求めてアルゼンチンの首都、ブエノスアイレスへ向かいました。アンデス山脈を越える旅路は美しく、二人は車窓から広がる壮大な景色に感動しながら、次なる目的地に胸を躍らせていました。
ブエノスアイレス到着
ブエノスアイレスに到着すると、街の活気にすぐに引き込まれました。広い通り、歴史的な建物、そして何よりも街中に響き渡る音楽に、二人はすっかり心を奪われてしまいました。ブエノスアイレスは「南米のパリ」とも呼ばれるほど、美しい建築と文化が融合した都市で、特に音楽の街としても有名です。
タンゴとの出会い
街を歩いていると、リャマくんとフラミンゴちゃんはふと、路地裏から流れてくる情熱的な音楽に耳を傾けました。その音楽は、今まで聞いたことのないリズムとメロディーで、二人は引き寄せられるようにその音源に向かって歩き出しました。
たどり着いたのは、ブエノスアイレスの下町にある小さなダンスホール。中を覗くと、そこでは男女がペアになって、優雅でありながらも力強い踊りを披露していました。ホールに響くバンドネオンの音色、そして情熱的なリズムに合わせて踊るタンゴは、二人にとって衝撃的な体験でした。
フラミンゴちゃんは目を輝かせながら言いました。「これがタンゴなのね!こんなに情熱的で美しい音楽、初めて聞いたわ。」
リャマくんも頷き、「僕たちがこれまで演奏してきたアンデスの音楽とは全然違うけど、同じくらい心に響くね。ぜひ、僕たちもこの音楽をもっと知りたいし、演奏してみたい!」と興奮気味に言いました。
タンゴミュージシャンとの出会い
その後、二人はダンスホールのバーカウンターでタンゴミュージシャンと出会いました。彼の名前はカルロスで、ブエノスアイレスのタンゴシーンでは名の知れた人物でした。カルロスは二人が興味を持っていることに気づき、笑顔で話しかけてきました。
「君たち、タンゴに興味があるのかい?もしよければ、私たちのリハーサルに参加してみるかい?」とカルロスが提案しました。
つづく
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