アンデス浜松

第5話: ちょっとだけハイキング




パタゴニアの大自然に囲まれた私たちは、トーレス・デル・パイネに到着。トレッキングの名所として知られるこの場所に来たものの、私たちはあえて大掛かりな登山をせず、湖沿いのゆるい散歩道を歩くことにした。

「見て、この景色！」とリサは嬉しそうに周りを見回す。透き通るような青い湖と、その背後にそびえる山々が、目の前に広がっている。観光客たちが険しい山道を歩いているのを眺めながら、私たちはゆったりとしたペースで湖沿いを歩き始めた。

「こんなに壮大な景色の中を歩いてるのに、のんびりできるのがいいよね」とリサが笑いながら言う。確かに、周りは自然の美しさに満ちているが、私たちはその中で静かに、ゆっくりと時を過ごしていた。

途中、湖のほとりに腰を下ろし、リュックからお茶を取り出した。「景色を眺めながらお茶を飲むって、なんだか特別な感じだよね」とリサが言いながら、お茶をすすっている。私たちは、ただ景色を楽しみながら、他愛もない話を続けていた。

リサはカメラを取り出し、湖と山々を背景に写真を撮り始めた。「ねえ、私たちも一緒に撮ろうよ！」と言い、セルフィーを撮るために腕を伸ばす。「すごくいい写真が撮れたよ！」と満足げなリサ。写真の中の私たちは、自然の美しさに囲まれながら、笑顔で映っていた。

「次はどこに行こうか？」とリサが言いながら、湖のほとりに広げた地図を見ている。けれど、私たちは急ぐことなく、この瞬間をじっくり味わっていた。

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