第10話、 次なる目的地、ブラジルへ

南米のコーヒーの旅 - 次なる目的地、ブラジルへ

第10話、 次なる目的地、ブラジルへ


あらすじ: コロンビアでの学びを終えた美咲は、次なる目的地であるブラジルに向けて旅立つ。カルロス一家に別れを告げ、コロンビアでの思い出を胸に新たな冒険へと向かう美咲。彼女の心には、コロンビアでの経験が新たな挑戦への期待を支えていた。


朝の澄んだ空気が農園を包む中、美咲は荷物をまとめ終えたバックパックを背負い、カルロス一家と最後の朝食を囲んでいた。いつものように香り高いコーヒーと、マリアが作る手作りのパンケーキがテーブルに並ぶ。しかし、今日は少し特別な雰囲気が漂っていた。

「美咲、ブラジルに行っても君ならきっと多くのことを学び、新しい視点を得られるだろう」とカルロスが言うと、美咲は感慨深げに頷いた。

「カルロスさん、マリアさん、本当にお世話になりました。ここでの経験は一生忘れません。コーヒーに込められた思いや、その裏にある皆さんの努力を知ることができて、本当に幸せでした」と美咲は涙ぐみながら感謝を伝えた。

子どもたちのエンリケとアナも、「美咲さん、また戻ってきてね!」と笑顔で手を振りながら見送ってくれる。その姿に美咲は胸が熱くなった。

出発の準備と期待

カルロスが車で空港まで送ってくれる道中、美咲はこれまでの出来事を思い返していた。コロンビアのコーヒー農園で学んだこと、焙煎の技術、カッピングでの新しい発見…。すべてが彼女の中で深い意味を持ち始めていた。

「ブラジルはコーヒーの生産量が世界一だ。そして、農園の規模や栽培方法もコロンビアとはまた違う。きっと新しい視点を得られるだろう」とカルロスが運転しながら話す。

「そうですね。コロンビアで学んだことを活かして、もっと深くコーヒーを理解したいです」と美咲は答えた。

ブラジル行きのフライト

空港に到着し、カルロスに最後の別れを告げると、美咲は少し寂しさを感じながらも、新しい旅への期待で胸が高鳴った。ブラジルの広大なコーヒー農園、世界的に有名な品種、そして新しい人々との出会いが待っている。

飛行機の窓からコロンビアの山々が遠ざかるのを見つめながら、美咲は心の中で静かに誓った。「次のブラジルでは、さらに深い学びと出会いを見つける。そして、この旅を通して、私自身も成長していこう。」

次なるステップ:ブラジルでの挑戦

美咲が到着するのは、ブラジルのミナスジェライス州。そこでは、広大なコーヒー農園が待っている。規模の大きさや最新技術を目の当たりにしながらも、コーヒーに対する新たな視点を得ることになる。

美咲の南米の旅は、まだ始まったばかり。次なるブラジルでの冒険が、彼女にどんな成長と感動をもたらすのか、期待に胸を膨らませながら彼女の旅は続いていく。

次回、美咲はブラジルの広大な農園で出迎えられ、新たなコーヒーの挑戦に直面する。

アンデス浜松

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