第14話、国際コーヒー週間(SIC)での学びと出会い

南米のコーヒーの旅 - 国際コーヒー週間(SIC)での学びと出会い

第14話、国際コーヒー週間(SIC)での学びと出会い


あらすじ:
ブラジルでのコーヒー農園体験を経て、美咲は「国際コーヒー週間(SIC)」の開催を知る。コーヒー業界最大級のイベントに参加する機会を得た彼女は、世界中から集まるプロフェッショナルたちと交流し、最新のトレンドや技術を学ぶ。SICでの経験を通じて、美咲はコーヒー業界のさらなる広がりと可能性を実感する。

本文:

美咲がブラジルの農園での日々を楽しんでいる頃、農園主のマルコスが彼女に声をかけた。
「美咲、ちょうど良いタイミングだよ。来週、ベロオリゾンテで国際コーヒー週間(SIC)が開催されるんだ。このイベントは、コーヒー業界の最前線を知る絶好の機会だよ。参加してみたらどうだい?」

その提案に、美咲は目を輝かせて答えた。
「そんな大きなイベントに参加できるなんて夢のようです!ぜひ行ってみたいです!」

SICへの到着

イベント当日、広大な展示会場に足を踏み入れた美咲は、そのスケールに圧倒された。最新型の焙煎機や、世界中の産地から集められたコーヒー豆、さらには各国のバリスタたちが技術を競い合うステージが目の前に広がっている。

「ここがコーヒー業界の最前線…」美咲は胸の高鳴りを感じながら、会場内を歩き始めた。

ワークショップとガイド付きテイスティング

まず美咲が参加したのは、「コーヒーの風味プロファイルを探る」というワークショップだった。講師は世界的に有名なカッパー(コーヒーテイスター)。彼は美咲たち参加者に、コーヒーのアロマや味の特徴を見極める技術を実演してみせた。

美咲はカッピング用スプーンを手に取り、ブラジル産、コロンビア産、エチオピア産のコーヒーを順にテイスティングした。
「このブラジル産の豆は、ナッツのような香ばしさとチョコレートの甘みが特徴ですね。対して、エチオピア産は華やかなフローラルと柑橘のような酸味が際立っています」と感じたままを記録しながら、彼女はその奥深さに改めて感動を覚えた。

バリスタチャンピオンシップの観戦

次に向かったのは、バリスタたちがその技術を競い合う「バリスタチャンピオンシップ」。ステージ上では、参加者がコーヒーの抽出技術やプレゼンテーションを披露していた。

その中で特に印象的だったのは、地元ブラジルの女性バリスタが発表した「サステナブルコーヒー」の取り組み。彼女は、環境に配慮した農法で作られた豆を使い、カカオとピンクペッパーをアクセントにしたユニークなコーヒーを提供していた。
「ただ美味しいだけじゃなく、地球にも優しいコーヒーを目指すなんて素敵…」美咲は深く共感しながら、その場でメモを取った。

人との出会いとコーヒーへの新たな思い

イベントの終盤、美咲はあるブースでブラジル人の研究者と出会った。彼は、気候変動がコーヒー生産に与える影響について熱心に語っていた。
「近年、気候変動によってブラジルの一部地域では生産量が減少しているんだ。その中で、私たちは品種改良や新たな栽培技術を開発して、未来のコーヒー産業を守ろうとしている」と彼は話す。

美咲はその話に真剣に耳を傾け、「こうして多くの人が関わり、努力しているからこそ、私たちは一杯のコーヒーを楽しめるんですね」と感想を伝えた。

イベントを終えて

イベント終了後、帰りの道すがら、美咲は一日を振り返っていた。
「コーヒーは、生産者、焙煎業者、バリスタ、そして研究者まで、多くの人々の情熱が集まってできている。そのことをもっとお客様に伝えていきたい」

彼女の心には、これからの仕事への新たな決意が芽生えていた。

アンデス浜松
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