いよいよ3人アンデスのコンサートの夜

いよいよ3人アンデスのコンサートの夜

あらすじ:
初めてフォルクローレの世界に触れるため、3人アンデスのコンサートに参加した私とリサ。偶然楽器博物館で秋元さんに出会い、期待を膨らませながら夜の部へ。明るく楽しい「渾然一体コラソン」から始まる圧巻の演奏、秋元さんの関西弁のMC、そしてアンコールの「花祭り」に心を打たれた二人の物語。


いよいよ3人アンデスのコンサートの夜


コンサート前の偶然の出会い

12月9日、待ちに待った3人アンデスのコンサート当日。リサと私は、夜の部に参加する前に浜松市楽器博物館を訪れた。初めてフォルクローレを聴く私たちは、南米の楽器に触れてみたいと、展示コーナーを回っていた。

南米楽器のコーナーで、色とりどりのケーナやサンポーニャが並ぶ展示ケースに見入っていると、近くに立っていた男性が目に留まった。どこかで見たことがあるその姿。

「ねえ、もしかしてあの人…」リサが私の腕を引く。

恐る恐る声をかけてみると、その男性はやはり3人アンデスのボーカルの秋元さんだった!

「おぉ、こんなとこを見られるとは!今日の夜、来てくれはるんですか?」と、秋元さんがにこやかに答えてくれた。

私たちは初めてフォルクローレを聴くことを伝えると、秋元さんは笑顔で「よっしゃ!ほな、今日たっぷり楽しんでな!渾然一体、しっかり届けるわ!」と言い残し、会場に向かっていった。

いざ、コンサートへ

19時、音楽工房ホールが暗くなり、いよいよコンサートが始まった。スポットライトに浮かび上がる3人アンデス。ギターを持つ秋元さん、サンポーニャを手にする岡田さん、チャランゴを構える桑原さん。

最初の曲は、「渾然一体コラソン」。明るく楽しいこの曲は、まるで3人のテーマ曲のようだった。秋元さんの力強いボーカル、岡田さんの迫力あるサンポーニャの音色、そして桑原さんが軽快なステップを踏みながら奏でるチャランゴの響きが、まさに「渾然一体」となってホール中に広がった。

「わぁ、これがフォルクローレなんだ!」リサが小声で言う。私も思わず拍手の手を止められなかった。

秋元さんのMC

曲が終わると、秋元さんがマイクを握り、関西弁で話し始めた。

「今日はほんまにありがとうございます。浜松言うたら楽器の街ですね!こんないい会場で、南米の音楽届けられるのはほんまに嬉しい。全力出しきらんわけにはいかんと思てます!」

その言葉に、思わず目頭が熱くなった。浜松で演奏することへの秋元さんの思いが胸に響いた。

オリジナル曲とアンコール

「オルーロへ行こう」。
この曲はボリビアのオルーロの祭りをイメージした楽しい曲で、陽気なリズムと賑やかなメロディーが特徴的だった。秋元さんのボーカルが「オルーロの道へ行こう!」と歌い上げると、会場全体がその世界観に引き込まれた。

岡田さんのサンポーニャが、祭りの街を練り歩く音色を描くように響き渡り、桑原さんのチャランゴはまるで祭りの踊り手たちのステップを表現しているかのようだった。観客は自然とリズムに乗り、手拍子、足拍子を打ちながら体を揺らして楽しむ。

曲の最後には、会場中が歓声と拍手に包まれた。その瞬間、私たちもボリビアの祭りに参加しているような気分になり、心が躍った。

そしてアンコールでは、「花祭り」。会場全体が総立ちで手拍子で盛り上がり、最後は全員が立ち上がって拍手喝采。リサも私もすっかり夢中になっていた。

また来年に向けて

コンサートが終わり、外に出るとリサが言った。
「3人アンデス、本当に全力だったね。MCも、温かくて面白くて素敵だった。」

「うん、フォルクローレってこんなに楽しいんだって初めて知ったよ。また来年も絶対行こう!」

初めて体験したフォルクローレの世界。南米音楽の魅力に引き込まれた私たちは、この日を忘れることはないだろう。そして、来年もきっと、このホールで3人アンデスの音楽を楽しむのだと心に決めた

アンデス浜松
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    同じカテゴリー(主催イベント)の記事

     
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    いよいよ3人アンデスのコンサートの夜
      コメント(0)