第6話、地元のカフェと新たな発見

南米のコーヒーの旅 - 地元のカフェと新たな発見

第6話、地元のカフェと新たな発見


あらすじ: コロンビアの農園で焙煎の技術を学び、その奥深さに感動した美咲。カルロスの提案で、コーヒーの魅力をさらに知るために地元のカフェを訪れることに。農園から少し離れた町で、コロンビアのカフェ文化と人々のコーヒーに対する情熱を体験する。

翌朝、美咲が焙煎小屋でメモを整理していると、カルロスが微笑みながら声をかけてきた。「今日は少し気分転換に、近くの町に出かけてみないか?地元のカフェにも案内するよ。コロンビアの人々がどんなふうにコーヒーを楽しんでいるか知るのも勉強になるだろう。」

美咲は「ぜひ行ってみたいです!」と興奮気味に返事をした。農園からは少し車で移動することになり、美しい景色を楽しみながら、カルロスの運転で町へ向かう。

車の窓からは、広がるコーヒーの木々や緑豊かな山々が美咲の目に飛び込んでくる。カルロスは町の歴史や地元の人々のコーヒーに対する愛情について話しながら、時折車を止めて美しい景色を見せてくれる。コーヒーの木々が連なる風景に、美咲は改めてコロンビアの自然の豊かさと、その土地に根付いたコーヒー文化の奥深さを感じた。

町に到着すると、カルロスは美咲を一軒の小さなカフェに連れて行った。地元の人たちが集まり、穏やかな時間が流れるカフェで、美咲はとても居心地の良さを感じた。木造の温かみのある店内には、コーヒー豆の袋や古びたミルなどが飾られ、カフェのオーナーが焙煎したばかりの豆の香りが漂っている。

カルロスがオーナーと挨拶を交わすと、オーナーが美咲に向かって微笑み、スペイン語で「Bienvenida(ようこそ)」と声をかけてくれた。彼女は少し緊張しながらも、「Gracias(ありがとう)」と返し、店内のテーブルに座る。

カルロスは、美咲にとって特別なコーヒー体験になるようにと、オーナーおすすめの一杯を頼んでくれた。美咲がカップを手に取ると、温かみのある香ばしい香りが鼻をくすぐり、一口含むと、農園で焙煎したものとはまた違う奥深い味わいが広がった。酸味と甘みが絶妙なバランスで、口の中に豊かな風味が残る。

「このカフェでは、焙煎の仕方も少し工夫しているんだ」とカルロスが教えてくれた。「温度や焙煎時間を少し変えて、この地域の気候や土壌に合わせた風味を引き出しているんだよ。」

美咲はその一杯に感動し、「コーヒーって、土地や人の手によって本当にさまざまな表情を持つんですね」とカルロスに話しかけた。カルロスは嬉しそうにうなずき、「そうなんだ。コロンビアのカフェ文化は、人々の日常に深く根付いているから、ぜひもっと知ってほしい」と答えた。

カフェを出ると、カルロスは美咲に町の市場や教会を案内してくれた。市場ではコーヒー豆や地元の食材が売られ、教会では地元の人々が祈りを捧げている光景を目にした。美咲は、この町がコーヒーと共に生き、地元の人々の生活に溶け込んでいることを実感した。

夕方になり、農園へ戻る道中、美咲はカフェで感じた地元の人々の温かさや、カルロスが見せてくれた町の風景を思い出しながら、コーヒーへの愛がさらに深まるのを感じていた。

「コーヒーは、ただの飲み物じゃないんですね。そこには、人々の暮らしや思いが詰まっているんだと、改めて感じました」

カルロスは微笑みながら、「そうだよ、美咲。コーヒーには、その土地と人の物語が詰まっているんだ」と応えた。

南米の旅を通じて、コーヒーの奥深い世界とその文化を知る美咲の冒険は、まだまだ続いていく。

アンデス浜松
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