リャマくん ブエノスアイレス編

リャマくん ブエノスアイレス編

リャマくんとフラミンゴちゃんは、ブエノスアイレスの街角で流れるタンゴに強く惹かれました。その音楽の情熱と哀愁に魅了された二人は、偶然出会ったタンゴミュージシャン、カルロスにリハーサルへの参加を誘われました。

リハーサル会場に入った二人は、タンゴとフォルクローレの違いに驚かされました。フォルクローレは、アンデス地方の自然や人々の生活を反映した穏やかな音楽です。ケーナやチャランゴが紡ぐ軽やかなメロディーは、リャマくんとフラミンゴちゃんにとって馴染み深いものでした。

しかし、タンゴは全く異なります。バンドネオンの哀愁漂う音色や、複雑で情熱的なリズムが、二人には圧倒的に感じられました。タンゴには、フォルクローレとはまた違う深い感情、特に愛や切なさが込められており、それを音楽で表現することの難しさに二人は直面しました。

タンゴは、愛の喜びと苦しみ、情熱と哀愁を音に乗せる音楽です。リャマくんとフラミンゴちゃんは、その深い感情を表現するためにリズムに乗ろうと必死に努力しましたが、思うように感情を音に乗せることができませんでした。リズムに乗るのも難しく、二人は焦りと不安を覚えました。

カルロスはそんな二人に優しく言いました。「タンゴはただの音楽じゃないんだ。愛の喜びや痛み、人生の深い感情を表現するものなんだ。リズムやメロディーだけではなく、愛を込めることが大切なんだよ。」

カルロスの言葉に、リャマくんとフラミンゴちゃんはハッとさせられました。フォルクローレとは異なる深い感情、特に愛が求められるタンゴを理解した二人は、自分たちの音楽にもっと感情を込める必要があると痛感しました。これからの挑戦に向けて、二人は新たな決意を固め、さらに深い愛の表現を目指して音楽に向き合うことを誓いました。

つづく

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