リャマくん 心をひらいて

試練を乗り越えるために

カルロスの言葉を胸に、リャマくんとフラミンゴちゃんは、自分たちの演奏にもっと感情を込める方法を考えました。フォルクローレでは、自然に身を委ね、リズムに乗って楽しむことができましたが、タンゴはそれ以上に心の奥底にある感情、特に愛や失恋、苦悩を表現する音楽です。その違いに、二人は戸惑いながらも新たな挑戦に立ち向かうことを決意しました。

リャマくん 心をひらいて


その夜、リャマくんは夜空を見上げて考え込みました。「愛って、こんなに難しいものなんだね。僕たちは今まで、ただ音楽を楽しんでいたけれど、感情を込めるというのはまるで別の次元だ。」

フラミンゴちゃんも、チャランゴを手に取りながら思いました。「タンゴはただの音楽じゃないのよね。人々の心の痛みや喜び、すべてを音に乗せるなんて、どうやって表現すればいいんだろう…」

翌日、リハーサルに戻った二人は、もう一度カルロスの演奏をじっくりと聞くことにしました。カルロスはバンドネオンを手にし、ゆっくりと、しかし感情を全力で込めて演奏を始めました。彼の指先から流れ出るメロディーは、まるで話しているかのように豊かな物語を伝えていました。

「見てごらん、リャマくん、フラミンゴちゃん。タンゴは音楽でありながら、感情そのものだ。音を感じるのではなく、その音に込められた感情を感じるんだ。」カルロスは静かに言いました。

リャマくんとフラミンゴちゃんは、カルロスの演奏にじっと耳を傾け、少しずつその意味を理解し始めました。タンゴは技術ではなく、心の表現であること。そして、その心を音に乗せるには、自分たちの内側にある感情に素直になる必要があるということ。

心を開いて

カルロスの演奏が終わり、リャマくんとフラミンゴちゃんも楽器を手に取りました。リャマくんはケーナを、フラミンゴちゃんはチャランゴを手にし、心の中にある不安や希望、愛情を音に込めるように意識しながら演奏を始めました。

最初はぎこちなかったものの、次第に二人の音が深みを増し始めました。リズムに合わせて奏でられる音楽は、まるで心の声を表現するかのように力強くなっていきました。

リハーサルの最後に、カルロスは微笑んで二人に言いました。「君たちが本当に心を開いた音楽が、今の演奏に出ていたよ。タンゴはこうして心と音が一体になる音楽なんだ。」

つづく
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