アンデス浜松

第6話: ガラパゴスへ！




南米エクアドルでの旅も順調に進み、次の目的地として隆一はずっと憧れていたガラパゴス諸島への訪問を計画した。ガラパゴス諸島は、進化論で知られるダーウィンが訪れたことでも有名な場所で、世界中の観光客が訪れる人気スポットだ。しかし、この旅で初めての大きな海の旅に出ることもあって、少し緊張していた。

キトからガラパゴスまでの行き方

まず、ガラパゴス諸島へ行くには、エクアドル本土からの国内便に乗る必要がある。キトのマリスカル・スクレ国際空港から、サンタクルス島のバルトラ空港や、サンクリストバル島の空港に向かう便が一般的だ。隆一も、事前にキトからサンタクルス島までのフライトを予約し、空港での手続きについて調べて準備を整えた。

出発前のプチハプニング

出発の日、隆一は早めにホテルをチェックアウトし、タクシーで空港に向かおうとした。しかし、ここでプチハプニングが発生した。ホテルのロビーでガイドブックや荷物を確認していると、ガラパゴスへの入島には「TCT（Transit Control Card）」という特別な入島カードが必要なことを思い出したのだ。

隆一は慌ててホテルのフロントに戻り、カードを発行できる場所について確認した。フロントのスタッフが丁寧に教えてくれたが、カードの発行場所が空港にある専用のカウンターで、出発前に発行を受ける必要があるということだった。幸いにも空港に到着してからでも間に合う時間だったが、時間が限られているため、慌ただしくタクシーに乗り込んだ。

空港でのバタバタ

空港に到着すると、まずはTCTカウンターに直行し、入島カードの手続きを済ませた。その後、荷物検査のために「AGENCIA DE REGULACION Y CONTROL DE LA BIOSEGURIDAD PARA GALAPAGOS（ABG）」の検査カウンターへ向かう必要があることも判明。ガラパゴス諸島は生態系の保護が厳重に管理されているため、持ち込み物のチェックが厳しく、検査に少し時間がかかった。

やっとのことで手続きを終え、搭乗口に向かおうとした瞬間、搭乗アナウンスが流れた。隆一は心の中で「危なかった…」と冷や汗をかきながら、急ぎ足で搭乗ゲートに向かった。無事に飛行機に乗り込むと、やっと一息つくことができた。

いざガラパゴスへ

飛行機が離陸し、空の上からエクアドルの景色が遠ざかる中、隆一はガラパゴスへの期待に胸を膨らませた。初めてのガラパゴス訪問で、どんな動物や景色が待っているのかを思い描きながら、自然と顔がほころんだ。

「今回も危なかったぁ」と、隆一は思わず笑顔を浮かべた。予期せぬハプニングも含めて、この旅が自分にとってかけがえのない経験になっていることを実感する。

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